土浦市西真鍋町に残る国登録文化財の武家住宅「一色家住宅主屋」が同市に寄付された。幕末の土浦藩の家老出身で、明治維新後は県内初の国立銀行の創立者となった一色範疇(はんちゅう)(一八二九〜一九〇一年)の居宅跡。市は、整備した上で観光利用などの道を探る。 範疇の子孫の彫刻家一色邦彦さん(86)=牛久市=が「ゆかりの土浦市で活用し、一色の名を後世に伝えてほしい」と寄付を申し出た。主屋と土地のほか、近年になって増築した別棟や裏山なども全て譲った。 主屋はかやぶき屋根の平屋で、床面積は約二百一平方メートル。江戸時代末期に造られた別の土浦藩士の屋敷を、明治時代に範疇が現在地に移築して居宅にした。武家住宅の名残をとどめる貴重な建物として、二〇〇一年に国登録有形文化財建造物に認定された。 範疇は一八六四(元治元)年、水戸藩内外の尊王攘夷派が筑波山で挙兵した天狗(てんぐ)党の乱に際し、土浦藩(藩主が水戸徳川家
![国登録文化財「一色家住宅」土浦市に寄付 整備後、観光利用の道探る:東京新聞 TOKYO Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e118868c59c06934bb26b5e80c7b5fa9e41e8d76/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.tokyo-np.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2Fd%2F6%2Fe%2Ff%2Fd6ef82a4c79f02cf343dff185e39735a_1.jpg)