【経営者目線】 先月26日に出版されたジム・ロジャーズ氏との共著『大暴落』(プレジデント社)がおかげさまで増刷となった。多くの人が先行き不安を感じている証拠だ。株も円もまもなく大暴落すると私とジム氏は警告している。 【アンケート結果】65歳になったときの年金は月額でいくらもらえると思う? こうした中、円安が深刻さを増している。先月29日に一時1ドル=160円台に突入した。政府日銀は同日に5兆円規模、5月1日も3兆5000億円規模の為替介入に踏み切ったとされている。 ただ、為替介入は「問題提起」程度の効果しかない。円安は構造的な要因だ。それよりも、為替介入の原資がなくなったときは、いよいよ打つ手なしのXデーだと心配する。ドル売りの為替介入には原資がいる。原資の外貨準備高は、約200兆円とされるが、ほぼ米国債だ。米国債を売ることは、米国が反対し実質できないだろう。外貨預金は20兆円程度だけで、