交流サイト(SNS)をきっかけに株やFXなどの取引名目で金をだまし取る「SNS型投資詐欺」で、被害に遭った茨城県内在住の高齢女性が17日、茨城新聞などの取材に応じた。女性は複数回にわたり詐欺グループの指定口座に送金していた。「冷静に考えると、何でこうなったのか不思議」とため息交じりに語った。 女性は3月ごろ、二十数年来の友人から実業家、三木谷浩史さんを名乗るフェイスブックのアカウントを紹介された。女性は本物の三木谷さんと信じ、LINE(ライン)でメッセージを交わすようになった。相手からは日本語や英語で人生観などが送られ「心を打つことを言ってきた。偽物とは疑わなかった」。勧められた投資用アプリをダウンロードした。 アシスタントを名乗る人物からLINEで丁寧な説明を受け、インターネットバンキングで振り込んだ。アプリでは利益が出続けているように表示され、当初は金を引き出せたため、親族に詐欺の可能