東京オリンピックの開会式をめぐっては、演出チームの不祥事が次々と明るみに出て、今年だけで3人が辞任や解任に至った。作家の岩井志麻子さんは「私も2年前に、韓国人への差別発言で炎上したことがある。当時は非難する人たちを逆恨みすることもあったが、あるひと言をいただいて、心底反省するようになった。ときには手を差し伸べることも重要だと思う」という――。 開幕式関係者の辞任劇を見て思ったこと 東京オリンピック開会式にまつわる一連の「出演者や関係者、主催者の過去の悪行、愚行による降板、辞退、その糾弾と謝罪と論争」を見たとき、一視聴者としては「あれはひどすぎる」と深く考えずに思いました。 ですが、普通のオバサンとしてではなく、作家、タレントの端くれ、つまり表現者としてメディアに出ている立場を顧みたとき、違う感情が沸き上がりました。 過去の酷いいじめ自慢を暴露され辞退に至ったミュージシャンのことを見て、私も