Nokiaがサービス戦略の強化に向け、傘下に迎えたさまざまな企業のサービスの中でも、ひときわ重要な役割を担うのが、クロスプラットフォーム対応の開発フレームワーク「Qt」(キュート)だ。Nokiaは2008年1月に、Qtの開発を手がけるTrolltechを買収すると発表し、今年6月の買収完了後に、Qtソフトウェア事業部を立ち上げ、Trolltechの事業を引き継いでいる。 この開発フレームワークは、Nokiaのサービス戦略にどのような恩恵をもたらすのか。Qtソフトウェア担当副社長を務めるセバスチャン・ニストロム氏が説明した。 Qtはクロスプラットフォームに対応した開発フレームワーク/インタフェースで、WindowsやMac OS、Linux、組み込みOSなどのほぼすべてのプラットフォームで動作する。C++ネイティブながら、Webやレンダリング技術も備え、Webオーサリングツールを利用してWe