現在の世界経済危機を理解するための必読書。原著は昨年のベスト1にあげたが、今でもこれをしのぐ本は出ていない。リーマンブラザースの破綻以降の世界経済の全面的危機を、昨年前半に見通していた先見性には頭が下がる。 著者は世界最大の債券ファンドのCEOであると同時にIMFの元理事で、世界的インバランスと金融技術の過信が危機をもたらしたメカニズムを多くのデータで明らかにしている。G20などでの議論の枠組を、本書がつくったといっても過言ではない。すべてのビジネスマンと政策担当者と研究者が絶対に読むべき本で...