キティ・ジェノヴィーズ事件については、このブログでも以前,次のようにちらりと触れたことがあります。 アメリカではキティ・ジェノヴィーズ事件のあとで,いくつかの州が「善きサマリア人法」を制定した。誰かを救おうとして行なった行為について,その結果がわるい方向に転じたとしても,その善意の人を法的に咎めないという法律だ。 自分ではもっと詳しくキティ・ジェノヴィーズ事件の説明をしたことがあるつもりだったのですが,今,検索すると,見あたりませんね。 キティ・ジェノヴィーズとは、1964年にニューヨークの街角で殺害されたと言われる女性の名であり、当時、30人を超える目撃者がいたのに誰も警察に通報しなかったと報道されたことで、人々に衝撃を与えました。実際には、目撃者の数はもっと少なく、殺人の現場を見ていた者はいなかったとする論文(たとえばこちら)も後に出ていますが、窮地に置かれた被害者を「助けない」方向に