横浜税関は16日、スパゲティの全国の輸入量が1~10月で14万1942トン(速報値)となり、年間で最高だった平成29年の13万8037トンを上回ったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大による「巣ごもり需要」が背景にあるとみられる。 税関によると、スパゲティは1980年代の「イタメシブーム」に乗り、輸入量が昭和63年以降増加。賞味期限が長く、常温で保存できるため、最近は防災用の非常食としての需要も高まっている。 今年の統計では、国・地域別ではイタリアからの輸入が約半数で、トルコ、アメリカと合わせた3カ国で95%を占める。輸入港別では、東京港が37%でトップ。横浜、神戸と続く。 横浜税関は今後も新型コロナの影響で、在宅時間の増加や外食を控える傾向が続くとして、堅調に推移するとの見方を示している。