弁護士の平均所得は1471万円で、10年前から230万円の減少――。日本弁護士連合会が昨年、全国の弁護士を対象に実施した抽出調査で、こんな結果が出た。15日に公表した。若手の弁護士が増えたことや、競争の激化が背景にあるようだ。 日弁連が昨年3〜6月、東京、名古屋、大阪の大都市部から地方都市までを四つに分類した上で計1万人に依頼し、1795人から回答を得た。1980年から10年ごとに実施しており、今回が4回目の調査となる。回答者のうち、弁護士になって10年未満の人が約43%を占め、前回の約28%から大幅に増えた。 平均所得は前回2000年の1701万円から約14%減っており、所得が1千万円未満の弁護士も約51%いた。