→紀伊國屋書店で購入 「ウィーン音楽大学インゴマー・ライナー教授の講義ノート」 日本で楽譜と言えば、まず五線譜が思い浮かぶだろう。「オタマジャクシは苦手でして…」と敬遠する人も少なくない。慣れないうちはとまどうものの、親しんでみれば実に良くできた便利なシステムだ。しかし半音以下に細分される音程や微妙なリズムのニュアンスなどは表示できないので、日本古来の音楽の採譜には適さない。謡曲や雅楽などは、何とか五線の楽譜に変換してもその繊細さが伝わってこないのだ。 慣れれば便利な五線譜だが、数世紀にわたる時の流れの中、常にその表記ルールが不変だったわけではない。線の数がもっと多かった時代もあったし、音符の種類もさまざまだった。18世紀以降に思いを馳せれば、西洋音楽自体のスタイルがバロックから古典、そしてロマン派へと変化したのと並行して、楽譜が楽譜として担うべき情報の量や質も変わっていった。見た目は同じ
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