教育長官が支持、組合は猛反発 【ロサンゼルス=飯田達人】米有力紙ロサンゼルス・タイムズが、ロサンゼルスの公立小学校の教師約6000人の「指導力」を評価して実名で公表し波紋を広げている。 オバマ政権は「親が担任の能力を知るのは正当な権利」と報道を支持するが、教職員組合は「教師を格付けする無責任な報道」と同紙に猛反発する事態となっている。 タイムズ紙は8月末、教師の教科指導の能力を上位20%の「最も高い」から下位20%の「最も低い」まで5段階に分け、各教師がどこに位置するかを示す帯グラフをネット上で報じた。 評価に使ったのは毎年、小学生が受ける英語と算数の「統一学力テスト」の結果で、学年が上がるにつれて児童の成績がどう変化したかを調べ、指導した教師の能力を分析した。 調査のため、タイムズ紙はカリフォルニア州法に基づき2003年から09年までのテスト結果を入手し、教師の評定は研究機関と合同で行っ