NEC 執行役員 兼 中央研究所長の國尾武光氏 NECは6月29日、同社の研究開発に関する説明会を開催した。まず概要説明を行なった同社の執行役員兼中央研究所長の國尾武光氏は、同社の研究開発体制について「将来事業を創出する革新的なイノベーションと現事業を大きく発展させる継続的なイノベーション」の"2つのミッション"があるとした。予算割合では、各ビジネスユニットでの"今日の技術開発"に9割、中央研究所が担う"明日の研究開発"に1割が充てられているという。 中央研究所での研究開発は、おおよそ3〜5年後に実用化されるくらいの研究が中心となっているそうだ。現在の中央研究所では「環境動向対応型R&Dマネジメント」の推進に取り組んでいるという。"環境動向対応"とは、いわゆる地球環境(エコロジー)という限定的な意味ではなく、経済環境を含む「事業環境の変化に応じてR&DのROIを最大化する」ことを目指したも