強制撤去が進む危険な老朽空き家 昨今、近隣に実害を及ぼすような危険な老朽空き家の強制撤去というのがニュースになっています。2012年3月に秋田県大仙市で全国初となる空き家の強制撤去を皮切りに、東京都内でも今年5月に大田区で、12月には墨田区で危険な老朽空き家が強制撤去されました。自治体の立入調査権限などを強化した空き家対策特別措置法が来年6月頃までには施行となり、一層空き家対策に本腰になっていきそうなのでこういった強制撤去の件数も増えてくることが予想されます。 撤去された空き家はいずれも築40年とか50年です。つまり1960年代〜70年代に建てられた木造住宅です。この時期は高度経済成長に至る急速な近代化の真っ只中でした。しかし現在の社会経済は低成長、長引くデフレ、人口減少と高度成長期とは正反対の状況です。これまでの”とにかく作る”といった感覚から”今あるモノをどう活かすか”または”限りある