わたしは、差別されたとき、楽しそうじゃない。 味方がいなくたっていい、楽しそうにはふるまえない。 楽しそうにふるまえというのは、男性社会の要請だ。 この前男に絡まれた。「納得いかなそうな顔してるな」と言われた。男連れだったのに言われた。 たいてい、男連れだとからまれにくい。それでも言われた。 わたしは不機嫌に無言だった。笑わなかった。 わたしは、楽しそうに「いや、そんなことないですよ」だなんて、言わなかった。 そういう自分が好きだ。 そういう自分になれたのは、フェミニズムのおかげだと思う。 そういうわたしの態度で、フェミニズムは楽しそうじゃないってイメージがついったって、かまいはしない。 わたしは自分が生きやすくするために、学んで、怒っているのだから。 ほんとうは無言じゃなくて、言い返したかった。 でも、わたしは殴られたり、いざこざを起こしたりしたくなかった。 相手はわたしといざこざを起こ