■ネットでまことしやかに囁かれる、ハイレゾ音源の「ニセレゾ」「産地偽装」疑惑 ハイレゾ配信に大きな進展が見られつつある今日この頃。音楽とオーディオを愛する方にとっては実にポジティブな状況だ。しかしだからこそ、ハイレゾを歓迎しているユーザーに生まれてしまっているネガティブな疑念にも触れておいた方がよいだろう。 「既存の非ハイレゾ音源データをアップサンプリング&ビット拡張し、スペックだけハイレゾにしてハイレゾ音源として売るってどうなの?」 …ネット界隈で言われるところの「ニセレゾ」「産地偽装」問題だ。 まずは大前提の確認だ。既存の非ハイレゾデータをアップサンプリング&ビット拡張しただけのデータをその出自を明らかにせずに「ハイレゾ」とだけ表記してハイレゾとして売っている商品があるとしたら、法律的な問題は知らないが、ユーザーの実感としては、詐欺同然と言えるだろう。 既存のデータを形式上アップサンプ