第2次世界大戦中、日本軍の泰緬(たいめん)鉄道建設に従事した英ケント州の元捕虜は本紙の取材を快諾した夜、悪夢を見て泣きながら目覚め、断念した。サフォーク州の元捕虜の思いは家族からのメールで届いた。「父は、もし日本のインタビューを受けたら、仲間たちがどう思うか懸念した。心を開くのは、まだ難しい」 ジャワ極東捕虜クラブの代表レスリー・クラーク(57)は穏やかな口調で言う。「日本を憎む元捕虜がいることも、覚えておいて。彼らはあなたとは決して話をしないでしょう」。英兵の極東捕虜は泰緬鉄道の約3万人に加え、日本本土やインドネシアに約2万人。現在、元捕虜の会員は94~104歳の44人いる。
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