日本で生まれた子を抱え、トルコに向かうウイグル人男性=24日、成田空港、林写す昨年7月、在日ウイグル人らがデモをし、中国当局によるウイグル人弾圧に抗議した=東京都渋谷区、林写す 中国から来日し、医療を学んでいたウイグル人男性が24日、家族を連れてトルコに旅立った。昨年7月の中国新疆(しんきょう)ウイグル自治区での騒乱をめぐり、ウイグル人を弾圧した中国への絶望と、有効な手を打ってくれない日本や欧米諸国への不信を深めた。多くの在日ウイグル人が、同胞も多いトルコに安住の地を求め始めている。 「きっとまた弾圧があるだろう。医者として故郷に帰る夢は捨てた」 8年前、先端医療を学ぶために来日した30代の男性は24日朝、妻と日本で生まれた2人の子を連れ、成田空港からイスタンブール行きの飛行機に乗った。 医師免許を取って日本にとどまる道を考えたが、「旅券やビザが切れて強制送還される不安を抱えながら