【ロンドン=橋本聡、ベルリン=金井和之】アイスランドで起きた大規模な火山噴火は16日、火山灰が欧州各地に達し、空路のまひが拡大している。航空機の離着陸を停止した国は欧州北部を中心に13カ国に広がった。欠航は1万7千便前後になると見込まれ、混乱は空前の規模に。日本からの欧州便も欠航や引き返しを余儀なくされるなど、全世界で影響が出始めている。 アイスランド気象庁によると、噴火したのは同国南部エイヤフィヤトラヨークトル氷河の火山。先月2世紀ぶりに噴火し、14日に再び大規模な噴火を起こした。噴き上げられた火山灰は上空11キロに達し、風に乗って東南に流れている。火山灰は16日、欧州北部を広く覆った。 この影響で、エンジントラブルなどをおそれた各国航空当局は、15日から相次いで空港閉鎖や運航中止を発表。欧州の航空管制機関ユーロコントロールなどによると、16日午前(日本同日午後)の時点で離着陸を停止