東京大学は24日、東京都文京区の本郷キャンパスで行ってきた入試合格者発表の掲示を来年春から3年間、取りやめると発表した。 新図書館の建設工事のため掲示場所を確保できなくなったと説明、合否は今春から行っているインターネットのウェブサイトによる公表や電子郵便での通知のみとなる。4年後の再開についても「未定」としている。 東大によると、合否の発表は例年、学内での掲示で行い、合格者約3000人の受験番号を公表してきた。受験生や保護者らが集まり、胴上げが行われるなど、発表風景は「風物詩」となってきたが、当面、なくなることになった。 掲示中止を巡っては、学内から「高校生の励みにもなっている」と継続を求める声がある一方、「合格がゴールになってしまっている象徴だ」と廃止を求める意見もあったという。