40代という年齢以外、文句なしのハイスペック男性である著者は、2年半後ズタボロ状態で婚活市場から撤退した。あくまで男性視点という注釈付きで、著者が捉えた婚活市場は、陳列棚に並べられた商品群としての男性と、それらを妥協なく比較し、試し、選んでいく女性という構図だった。最後に著者が出した答えとは。『婚活戦略 - 商品化する男女と市場の力学』を書いた東京都立大学大学院の高橋勅徳准教授に聞いた。 「無価値」と判定されたら即シャットダウン ──婚活パーティー、結婚相談所での生々しい実体験ルポ、読んでいてかなり寒々しかったです。 たとえ高収入・安定職種でも、同じスペックならイケメン30代男性が圧勝。「いいね!」をくれた相手全員に機械的に申し込んでみたら、最後にブランド品をねだられて終了。唯一、結婚前提の交際を申し込むまで行った女性は、自分の価値を再認識し、さらに上狙いへと旅立った。 女性たちは結婚相手
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