「久野原の御田」を披露する演者たち=和歌山県有田川町久野原の岩倉神社で2015年2月11日、同町教育委員会提供 和歌山県有田川町久野原(くのはら)地区で、室町時代から約500年間続いてきたとされる伝統舞踊が今月11日の上演で終止符を打つ。過疎・高齢化による担い手不足が理由で、住民らは思いを込めて最後の練習に取り組んでいる。近畿で最も高齢化が進む和歌山県では、平成に入って以降、国や県指定の無形民俗文化財の祭りや踊り8件が既に途絶えている。 同地区の岩倉神社で2月に奉納される「久野原の御田(おんだ)」(県無形民俗文化財)。五穀豊穣(ほうじょう)を祈り、主役のしゅうと役と婿役が、約20人の歌い手の歌に合わせて田植えから稲刈りまで稲作の一連の所作を無言で演じる。途中で4、5歳児が演じる早乙女も登場し、演者は総勢約30人に上る。
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