野球殿堂博物館は16日、今年の野球殿堂顕彰者(殿堂入り)5人を発表した。競技者表彰で、プロ引退後5~20年の選手が対象となる「プレーヤー部門」は1980~90年代の西武の黄金時代を正捕手として支え、ベストナインを10度受賞した現ロッテ監督の伊東勤氏(54)を選出した。監督・コーチ経験者らが対象の「エキスパート部門」は、監督として中日、阪神、楽天でリーグ優勝を果たし、2008年北京五輪で日本代表監督も務めた楽天球団副会長の星野仙一氏(69)と、大洋(現DeNA)のエースで、「カミソリシュート」を武器に「巨人キラー」として知られた平松政次(まさじ)氏(69)が選ばれた。 アマチュア野球関係者などが対象の特別表彰は、日本野球規則委員として野球規則の確立に尽力した元毎日新聞記者の故・鈴木美嶺(みれい)氏と、春夏の甲子園をはじめアマチュア野球の名審判として知られた故・郷司(ごうし)裕氏を選出した。