周囲から惜しまれつつ、昨季で競技者を引退。プロスケーターとして第2の人生をスタートさせた。より自由に自身の世界観を表現していく
【日本-英国】3位決定戦で英国を破り銅メダル獲得を決めて喜ぶ藤沢五月(左から2人目)ら日本代表の選手たち=江陵カーリングセンターで2018年2月24日、宮間俊樹撮影 【平昌・田原和宏】平昌冬季五輪第16日の24日、カーリング女子でLS北見の日本は英国との3位決定戦を制し、この競技で日本勢初のメダルとなる銅メダルを獲得した。 ついに念願を果たしたLS北見の日本。接戦に耐えて銅メダルを引き寄せる力となったのは、観察眼を生かして終始徹した「考えるカーリング」だった。 昨年9月の五輪代表決定戦を制した後、重視したのが氷の状況を把握する「アイスリーディング」だった。氷の状況はエンドごとだけでなく、午前と午後、隣のシート(試合場)で行われる試合の有無などで刻一刻と変化する。司令塔のスキップを担う藤沢五月(26)は、四方を観客席が囲む五輪のような会場では「観客の熱気でも氷が変わる」と説明する。チーム創設
【日本-英国】3位決定戦の第1エンド、ショットを放つ吉田夕梨花(右奥)=江陵カーリングセンターで2018年2月24日、宮間俊樹撮影 平昌冬季五輪は第16日の24日、カーリング女子の3位決定戦が行われ、LS北見の日本が1次リーグで敗れた英国と戦い、5対3でリベンジし、男女を通じて日本勢初のメダルを獲得した。 複数得点が奪えず、スコアボードには0か1の数字が並ぶ。メダルが懸かる一戦だからだろう。緊迫した展開が両スキップの手元を狂わせた。 日本が1点リードで迎えた第10エンド。先攻の藤沢の円心を狙った最後のショットは明らかに短く、負けを覚悟した。しかし相手のミュアヘッドも重圧を感じていた。逆転を狙った一投のはずが、はじき損なった日本のストーンが円心にぴたりと止まった。信じられないといった表情を浮かべる日本の選手たち。藤沢は「これが銅メダルを懸けた試合なんだ」と苦しい勝負を振り返った。
平昌冬季五輪は第16日の24日、スピードスケート女子マススタートの決勝が行われ、女子団体追い抜き優勝メンバーの高木菜那(日本電産サンキョー)が金メダルを獲得し、初代女王に輝いた。日本のメダルは12個(金4、銀5、銅3)で、スピードスケートでは、今大会6個目になった。 2位は金ボルム(韓国)、3位はイレーネ・スハウテン(オランダ)だった。 マススタートは今大会から行われるようになった新種目。出場選手(12人、決勝は16人)が一斉にスタートし、順位は得点制で上位8名までが決勝に進める。レースはリンクを16周し、まずは4、8、12周目の通過時の上位3人が得点(1位5点、2位3点、3位1点)をもらえ、ゴールでは1位60点、2位40点、3位20点とビッグポイントが与えられる。このため、上位3人は見た目の順位と同じになるが、4位以降は中間ポ…
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