日本相撲協会を退職する意向を示した貴乃花親方(46)=元横綱=の代理人の弁護士は27日、貴乃花親方の「引退届」を事実上の退職届として扱うよう要請する上申書と、貴乃花部屋の力士ら10人を千賀ノ浦部屋に転籍させる所属変更願を協会に提出した。協会は10月1日、臨時理事会を開き、貴乃花親方の退職と弟子の転…
理事会での処分が決まった後、国技館を後にする貴乃花親方(左)と十両・貴公俊=東京都墨田区で2018年3月29日、太田康男撮影 貴公俊に1場所の出場停止 日本相撲協会は29日、東京都内で定例理事会を開き、大相撲春場所での無断欠勤や付け人の序二段・貴西龍に暴行した弟子の十両・貴公俊の監督責任を問い元横綱の貴乃花親方(45)に2階級の降格処分を下した。委員から、親方の階級で最下位の年寄になる。横綱経験者の年寄降格は1985年に金銭トラブルで処分を受けた元輪島の花籠親方以来。貴公俊には1場所の出場停止処分を下した。 貴乃花親方は降格されても審判部の所属は変わらず、本場所では土俵下で勝負審判を務める。八角理事長(元横綱・北勝海)は「まじめに仕事をして組織人として(行動を)改めてもらえば」と述べた。貴乃花親方は「真摯(しんし)に処分を受け止め、鍛錬に励む」と談話を発表した。
日本相撲協会の役員以外の親方で構成する年寄会は28日、大阪市内で臨時総会を開き、元横綱・日馬富士の傷害事件で被害にあった十両・貴ノ岩の師匠の貴乃花親方(元横綱)から協会に反発を続けた理由などを聴いた。総会後に記者会見した貴乃花親方は、自身の行動について「多大な迷惑をおかけした」と謝罪し、協会の対応を批判して内閣府の公益認定等委員会に提出した告発状の取り下げ手続きを始めたことを明らかにした。 年寄会長の錦戸親方(元関脇・水戸泉)らによると、総会では告発が春場所直前になった理由や、場所途中まで欠勤を繰り返した考えを貴乃花親方に問うた。貴乃花親方は春場所中に弟子の十両・貴公俊(たかよしとし)が付け人に暴行を振るい、29日の理事会で処分が検討されるが、中には協会との業務委託契約に違反する点が多いとして事実上の解雇に当たる「契約解除」の厳しい対応を求める一門もあった。一方で貴乃花一門は文書で…
横綱審議委を終え、記者会見する北村委員長(左)=東京都墨田区で2017年12月20日午前11時40分、小出洋平撮影 大相撲の元横綱・日馬富士による傷害事件への対応を協議するため、臨時開催された20日の日本相撲協会・横綱審議委員会(横審)=委員長・北村正任毎日新聞社名誉顧問。横審委員9人のほか、高野利雄危機管理委員長(元名古屋高検検事長)らが出席した会合は約1時間半に及んだ。委員会終了後、記者会見した北村委員長は、貴乃花親方(元横綱)の行動について異例の批判を繰り広げた。【岸本悠】 横審は本来現役の横綱に対してのみの諮問機関だ。しかし、北村委員長は「横審は、相撲協会と世の中を結ぶ一つの大事な中間」と説明した上で、被害者である貴ノ岩関への協会の聴取を長期間拒否してきた、師匠の貴乃花親方のこれまでの行動について異例の言及。「1人の親方であり、理事である責任を全く放棄している。これは普通の組織体の
横綱審議委を終え、記者会見する北村委員長=東京都墨田区で2017年12月20日午前11時36分、小出洋平撮影 元横綱・日馬富士「引退勧告に相当」 大相撲の元横綱・日馬富士(33)による傷害事件で、日本相撲協会の臨時の横綱審議委員会(横審、委員長=北村正任・毎日新聞社名誉顧問)が20日午前、東京・両国国技館で開かれた。会合後、記者会見した北村委員長は元日馬富士について「引退勧告に相当する事案と全会一致で判断した」と述べた。ただし、元日馬富士が既に引退しているため勧告は行わない。 事件が起きた酒席に同席した白鵬関(32)=宮城野部屋=と鶴竜関(32)=井筒部屋=については「厳重注意すべきだと協会に全会一致で進言した」ことを明らかにした。また権限外と断った上で、被害者の前頭・貴ノ岩関(27)の調査協力を拒んできた師匠の貴乃花親方(元横綱)に言及。「貴乃花親方の言動は非難に値する。これは横審全員の
横綱審議委に臨む北村委員長(右端)や日本相撲協会の八角理事長(左端)ら=東京都墨田区で2017年12月20日午前10時10分、小出洋平撮影 大相撲の元横綱・日馬富士(33)による傷害事件で、日本相撲協会の臨時の横綱審議委員会(横審、委員長=北村正任・毎日新聞社名誉顧問)が20日午前、東京・両国国技館で開かれた。協会の危機管理委員会(委員長=高野利雄・元名古屋高検検事長)の調査報告を受け、元日馬富士に加え、事件が起きた酒席に同席した白鵬関(32)=宮城野部屋=と鶴竜関(32)=井筒部屋=の2横綱への対応を協議した。 九州場所後の11月27日に行われた定例の横審では最高位の横綱が暴力問題を起こしたことを重視し「厳しい処分が必要」との意見が大勢を占めた。危機管理委の調査や警察の捜査を踏まえたうえで、臨時の横審で対応を協議することを決めていた。
大相撲の横綱審議委員会稽古総見を見守る貴乃花親方(右)と伊勢ケ浜親方=東京・両国国技館内の相撲教習所で2016年12月28日、竹内紀臣撮影 相撲協会側に「第三者を立てます」 大相撲の横綱・日馬富士関(33)=伊勢ケ浜部屋=が10月の秋巡業中に前頭・貴ノ岩関(27)=貴乃花部屋=に暴行した問題で、貴ノ岩関の師匠の貴乃花親方(元横綱)が日本相撲協会側に「協会に聴かれても堂々巡りだから、第三者を立てます」と話し、法的手段に訴える姿勢を示していることが分かった。 貴乃花親方は、問題が発覚した14日の協会の聴取に被害届を取り下げる考えがないことを伝え、その後も姿勢を変えていない。その背景について、ある親方は「傷害事件として有罪に持ち込み、民事でも訴訟を起こす可能性もある。それくらい徹底して争うのではないか。それぐらい、かたくなだ」と話す。
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