ホンダは乗用車「シビック」の国内向け生産を12月中に打ち切る。在庫が無くなり次第、国内での販売も終了し、開発中の次期シビックはすべて海外で販売する。シビックは72年に発売され、ホンダの「顔」として親しまれてきたが、低燃費の小型車「フィット」や、ファミリー向けミニバンに人気を奪われ、国内新車市場から姿を消すことになった。 シビックは05年に発売された現行モデルが8代目。国内向けのホンダ車としては最多の累計約300万台を販売した。 73年当時、世界で最も厳しいとされた米国の排ガス規制「マスキー法」の規制値をクリアした「CVCCエンジン」を搭載。「技術のホンダ」を世界に示し、国内最後発の四輪メーカーだったホンダの経営基盤を築いた。83年から販売された3代目はホンダとして初めて「日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。しかし、現行型から国内は4ドアセダンのみの販売となったことなどで今年1~10月の