細野豪志原発事故担当相は26日、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について「一つの曲がり角に来ている。何らかの判断を来年はしなければならない」と述べ、内閣府の原子力委員会が来夏をめどに進めている原子力政策大綱の改定作業で、廃炉を含めた抜本的な見直しが必要との考えを示した。視察先の福井県で記者団に語った。 細野氏は視察で、95年のナトリウム漏れ火災や昨年の原子炉内への燃料交換装置落下などの事故現場の復旧状況を確認した。 その後、記者団に「(もんじゅは)1960年代に計画され、かなりの年月がたっている。設備も若干古いところがあり、さまざまなトラブルがあって(実用化の目標時期が)延びてきた」と指摘。「廃炉も含めて考えるのか」との問いに「そういうことも含めて検討していくべきだ」と明言した。 さらに「前回(05年)の改定の時は、従来の路線を継続したが、今度は問題の先延ばしは許されない」と述べ