オリンパスは29日、損失隠しを生んだ経営体制を改善し、事業の再建を進めるため、高山修一社長をトップに据えた検討チームを社内に新設したと発表した。チームを2部門に編成し、不正を防ぐ社内管理の仕組みを強化する施策のほか、事業や投資の収益を分析し、中核事業を明確にした上で事業再生計画も策定する。 オリンパスは弁護士らでつくる第三者委員会が粉飾決算の概要を調査しており、12月初旬に調査結果を公表する予定。オリンパスは委員会に指摘された問題点を速やかに改め、改善策を素早く打ち出せるようにする。 チームには高山社長のほか、執行役員や現場の社員が加わる。外部の専門家の意見も取り入れる。