竹中工務店が開発した「ハットダウン工法」で解体されている旧ホテルプラザのビル=大阪市北区で2012年2月22日、植田憲尚撮影 竹中工務店は22日、大阪市北区にある旧ホテルプラザ(地上23階建て、高さ約88メートル)のビルで、独自開発した高層ビル解体技術を公開した。建物の上層部に帽子のように仮設工場をかぶせ、フロアを解体するごとにジャッキで下降させる「ハットダウン工法」。高層ビルの場合、ビル全体を足場で覆い、屋上に大型クレーンを設置する従来の方法より安く済むという。 この日はハット(帽子)と名付けた仮設工場を、1分間に10センチの割合で約3メートル、下降させる様子が披露された。この工法だと高さ85メートル以上なら従来工法よりコストが安くなり、150メートルで1割削減できるという。竹中工務店の木谷宗一・生産本部専門役は「都市部で築40年超のビルが増えており、需要が見込める」と話した。 旧ホテル