政府が宇宙航空研究開発機構法(JAXA法)を改正し「研究を平和の目的に限る」との記述の削除を目指していることについて、異議を唱える研究者有志が反対署名活動「JAXA・フォー・ピース」を始めた。元宇宙飛行士の秋山豊寛・京都造形芸術大教授や、国際政治・平和学者の浅井基文氏ら6人が呼びかけ人に名を連ねている。 国会に提出された改正法案は、「平和目的に限る」の記述を削除し、宇宙の防衛利用を認める宇宙基本法の記述に合わせた。これに対し署名活動を始めた研究者らは「憲法の平和原則に抵触し(軍事機密に阻まれて)科学の公開性が侵される」などと批判している。 7日、東京都内で記者会見した呼びかけ人の一人で宇宙物理学者の池内(了、さとる)・総合研究大学院大理事は「軍事利用は歯止めがなく、『安全保障』という言葉でどんどん拡大していく。人々が(小惑星探査機)はやぶさにあこがれを持ったのは、平和で純粋な科学研究への称