政府は日本原子力研究開発機構が建造した使用済み核燃料運搬船「開栄丸(かいえいまる)」の使用を今年度でやめることを決めた。ほとんど使用実績がなく、国の事業の無駄を点検する「行政事業レビュー」で見直しを求められていた。24日に閣議決定した2016年度予算案で、人件費を大幅に削減し、15年度当初(12億円)から半減の6億円を計上した。 開栄丸は解体中の新型転換炉「ふげん」(福井県)の使用済み核燃料などを輸送するため原子力機構が06年度に建造した。開発費や維持費に延べ100億円をつぎ込んだが、実際の輸送は4回のみ。09年11月以降は使われていない。
訪日外国人観光客の増加や2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、自動音声翻訳の研究開発が進んでいる。既に誰でも使えるスマートフォン用のアプリも登場した。どんな仕組みで、どれだけすらすら翻訳できるのだろうか。【久野華代】 実用化しているのは、日本語で話しかけると滑らかな発音で翻訳してくれる旅行者向けの多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra(ボイストラ)」。英語や中国語のほか、文字入力が必要な言語も含めれば29カ国語に対応する。 開発した情報通信研究機構(NICT)の隅田英一郎・多言語翻訳研究室長によると、ボイストラは各言語の文法に従って訳文を作るわけではない。システムに入っているのは、膨大な「対訳データ」だ。特に旅行者に使われそうな100万種類の文が、日本語と外国語を対にして保存されている。 この記事は有料記事です。 残り739文字(全文1091文字)
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