伊勢志摩の海で漁をする海女。温暖化対策でも藻場の重要性が注目されている=三重県鳥羽市相差で2016年4月、貝塚太一撮影 沿岸の藻場やマングローブ林など日本の海の生態系が、年間173万トンもの二酸化炭素(CO2)を吸収しているとの初の試算を、大学や国の研究機関の専門家で作る研究会が5日まとめた。海の生き物を育む「ゆりかご」として知られる藻場などが、温室効果ガスであるCO2を大量に取り込んでいることから、研究会は「地球温暖化対策の上でも重要」と指摘している。 研究会は国内外の既存の研究論文を元に、国内の藻場やマングローブ林、干潟の面積とそれぞれのCO2吸収量を計算した。その結果、2013年時点で総面積は29万ヘクタールあり、年間計173万トンを吸収していると試算した。この値は、国内の森林の吸収量約5000万トンに次いで大きく、市街地緑化などによる吸収量約130万トンを上回る。
国営諫早湾干拓事業(長崎県、諫干)を巡り、堤防の開門を強制しないよう国が漁業者に求めた請求異議訴訟の控訴審で、福岡高裁(西井和徒裁判長)は5日、開門しない代わりに国が漁業振興のための基金を創設するなどの方策で和解するよう、国側と漁業者側に勧告した。高裁は来月4日までに、双方に受け入れの可否を回答するよう求めたが、開門を求める漁業者側は反発し、受け入れ拒否を表明。協議は事実上決裂し、7月30日に判決が言い渡される見通しとなった。 基金案は長崎地裁の和解協議で提案され、国側が100億円の漁業振興基金を設けるとしたが昨年3月に決裂している。福岡高裁は再び同様の提案をしたことについて「開門は営農者の生活に多大な影響を与え、開門のための対策工事も、影響が最も少ない開門(方法)ですら約243億円」と指摘。開門しても有明海は堤防閉め切り前の状態に戻らず、環境変化の原因が明らかになる保証はないとして、開門
東日本大震災から11日で7年となるのを前に、米ニューヨーク中心部マンハッタンの教会で4日、犠牲者の追悼式典が開かれ、在留邦人や米国人ら約440人が黙とうをささげた。 福島県立ふたば未来学園高校(同県広野町)の生徒約10人も出席。代表してスピーチした2年の関根颯姫さん(16)=同県いわき市=は東京電力福島第1原発事故で拡散した放射性物質におびえながら暮らした日々や、東京近郊の… この記事は有料記事です。 残り285文字(全文474文字)
国営諫早湾干拓事業(長崎県、諫干)を巡り、国が漁業者に堤防の開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟控訴審の和解協議について、福岡高裁(西井和徒裁判長)は5日、開門しない代わりに国が漁業振興のための基金を設けるなどの方策で解決を図る和解案を国、漁業者側に提示した。4月4日までに双方に受け入れるか回答するよう求めた。諫干の和解協議は長崎地裁で同様の案が示され昨年3月に決裂しているが、福岡高裁も踏襲した格好となった。 和解協議に対しては、国は開門しない代わりに有明海の漁業振興のため100億円の基金を設ける案を提示。漁業者側は開門を制限的にするとともに、干拓地農地に被害が出た場合の補償や農業振興に充てる基金をつくる案を主張した。西井裁判長は請求異議訴訟の判決期日を7月30日に指定した上で、4月10日▽5月8日▽5月28日--に和解協議を設定している。
環境省は5日、沖縄県の慶良間諸島国立公園が擁するサンゴ礁の保全や、情報発信を目的とした施設「さんごゆんたく館」を阿嘉島(あかじま)(座間味村)に完成させ、開館式典を開いた。同国立公園は「ケラマブルー」と呼ばれる透明度の高い海で知られ、3月5日の「サンゴの日」に合わせたお披露目。 施設の名称の「ゆんたく」は沖縄の言葉で… この記事は有料記事です。 残り181文字(全文341文字)
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