児童生徒全員の命が守られた津波からの避難行動を、5カ国・地域の防災研究者に現地で説明する沼崎健さん(右)=釜石市鵜住居町で2018年7月20日午前11時10分、中尾卓英撮影 「感謝し合える地域が災害時、みんなの命を救う」。釜石市で、東日本大震災の津波から小中学生のほぼ全員の命が守られた「釜石の奇跡(その後、出来事)」。当時、市立釜石東中2年生で現在、岩手大農学部4年の沼崎健(たける)さん(22)が20日、初めてフィールドワークの講師を務め、現地で海外の防災研究者らに体験を語り継いだ。【中尾卓英】 17日から県内で開かれた「国際防災・危機管理研究 岩手会議」の一環で、欧米やアジア5カ国・地域の研究者12人が参加。同中在学時に防災教育を学んだ森本晋也・現岩手大大学院地域防災研究センター准教授(50)と説明した。