原爆写真カラー化：被爆者 浮かぶ記憶ありありと | 毎日新聞
土台を残して焼失した毎日新聞広島支局（手前）。中央左寄りの建物は燃料会館（現レストハウス）、右が広島県産業奨励館（現原爆ドーム）＝爆心地から２９０メートル 一面に広がる赤茶色のがれき－－。原爆投下（１９４５年８月６日）から数日後の広島で、撮影された写真の撮影場所近くを実際に歩いていた被爆者は、カラー化した写真に当時を思い返していた。 切明（きりあけ）千枝子さん（８８）＝広島市安佐南区＝は女学校４年生だった１５歳の時、学徒動員されていたたばこ工場から病院に向かう途中、爆心地から約２．５キロで被爆した。爆風で地面にたたきつけられて小屋の下敷きになったが、自力ではい出した。家族も無事だったが親戚が爆心地近くに住んでおり、原爆投下から数日後、両親と一緒に親戚を捜しに街中を歩いた。結局、消息は分からなかった。 カラー化写真を見ながら、切明さんは「焼け野原を歩いていてつまずいたことがあって、石だと思っ
ライトアップ：カラマツ浮かぶ青い池 北海道・美瑛 | 毎日新聞
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中央防災会議：南海トラフ前兆 Ｍ８級「半割れ」で要避難 - 毎日新聞
政府の中央防災会議の作業部会は１３日、南海トラフ地震の発生可能性が平常時より高まっていると判断された場合の避難のあり方など、防災対応に関する骨子をまとめた。大地震の前兆と疑われる三つの異常現象に応じた警戒レベルを示し、住民らが取るべき対応を盛り込んだ。発生可能性が高い場合は政府が情報発信し、津波到達が早い地域に避難を呼び掛けるほか、震度６弱以上が想定される自治体などに防災計画を策定するよう求めた。 骨子では、異常現象を地下の岩盤の破壊を表す「割れ」という言葉を用いて、（１）南海トラフ震源域の東側、西側のいずれかでマグニチュード（Ｍ）８級の地震が発生する「半割れ」（２）震源域内でＭ７級の地震が発生する「一部割れ」（３）プレートの境界面の断層がずれ動く「ゆっくりすべり」－－の３ケースに整理した。
国立感染研：梅毒患者５８１１人 この２０年で最多に - 毎日新聞
国立感染症研究所は１３日、主に性的接触でうつる梅毒の今年の患者報告数が１１月４日までに５８１１人になったと発表した。昨年の速報値５７７０人を超え、現在の方法で集計を始めた１９９９年以来で最多の年になることは確実。放置すると最終的には脳や心臓に合併症を起こし、妊婦の場合は流産や胎児の障害につながる恐れがある。厚生労働省は検査を通じた早期発見や、コンドームによる予防を呼び掛けている。 梅毒の患者は女性が２０代、男性は２０～４０代に多い。４日までの１週間に７６人が報告された。都道府県別では東京が１４７４人と突出している。増加傾向は２０１１年から続いているが、原因ははっきりしていない。 この記事は有料記事です。 残り329文字（全文622文字）
青森：全国唯一「りんご科」高校閉校へ 弘前実藤崎校舎 - 毎日新聞
全国で唯一の「りんご科」がある学校の名を後世に－－。来年３月末で７０年の歴史に幕を下ろす弘前実業高藤崎校舎（青森県藤崎町）の３年生が１２日、同町のリンゴ園で、「ふじ」の枝変わり品種で校舎名にちなんで名付けたリンゴ「藤巧者」を収穫し、着色や糖度などを調べた。 枝変わり品種は、同校舎ＯＢで藤崎町の農家、太田昌文さん（６３）が、１８年ほど前に同校舎の果樹園で発見。自分のリンゴ園の「ジョナゴールド」の木２本に接ぎ木して育ててきた。 昨年５月、当時の３年生の生徒が、同校舎の名を残したいという願いや農家の栽培技術の素晴らしさを伝えたいという思いから藤巧者と命名。今年１月には、太田さんが農林水産省に品種登録を出願した。
ハンセン病：元患者の「語り部」全国で４６人にとどまる | 毎日新聞
全国に１４カ所あるハンセン病療養所で、自身の被差別体験などを語る元患者の「語り部」が４６人にとどまっていることが、元患者や支援者らでつくる「ハンセン病市民学会」（大阪市）と毎日新聞の調査でわかった。療養所には人権学習などで年約５万人が訪れるが、ハンセン病を巡る負の歴史を継承する難しさが浮き彫りとなった。 療養所は国の隔離政策の下で明治から昭和初期にかけて全国に設置され、差別の歴史や入所者の過酷な生活を伝える遺構や資料などが今も残る。療養所の地域開放をうたうハンセン病問題基本法が２００９年に施行されたのを受け、各療養所の自治会などが見学者の受け入れを本格的に開始。元患者の語り部が、自身の被差別体験を話したり施設を案内したりしている。
北海道：ようやく初雪 稚内で統計開始以来、最も遅く - 毎日新聞
北海道内は１４日、サハリン付近から流れ込んだ寒気の影響で、旭川、網走、稚内の各市で初雪を観測した。全国の気象台での観測は今冬初めて。稚内では１９３８年の統計開始以来、最も遅い初雪となった。 旭川の初雪は２０１２年に次いで過去２番目の遅さ。平年より２２日、昨年より２８日遅い。過去９番目に遅かった網走も平年より１４日、昨年より２７日遅かった。また、稚内では平年より２３日、昨年より２６日遅かった。気象台によると、道内…
兵庫・豊岡：額縁の紅葉 但馬安国寺のドウダンツツジ | 毎日新聞
兵庫県豊岡市の但馬安国寺で、赤く紅葉したドウダンツツジが参拝客らの目を楽しませている。 ドウダンツツジは、樹齢１００年以上で、１０メートル四方に枝を広げている。裏庭を本堂越しに見ると、額縁に入った一枚の絵画のような美しさだ。 拝観は２０日まで。午前８時～午後７時（受け付けは午後６時半まで）。日没ご…
上野動物園：シャンシャン親離れの準備 体重３７キロに | 毎日新聞
独り立ちに向け、母親のシンシンと離れて暮らし始めたジャイアントパンダのシャンシャン＝東京都台東区の上野動物園で２０１８年１１月１３日午前９時４６分、藤井達也撮影 上野動物園（東京都台東区）で昨年６月に生まれたジャイアントパンダのシャンシャン（香香、雌）が１３日、親離れの準備を始めた。当面は母親のシンシン（真真）と午前中だけ別々に過ごし、徐々に離れる時間を増やしていく。１歳半になる来月には完全に別居できるようにする。 園によると、野生のパンダは群れを作らずに単独で生活する習性があり、１歳半から２歳で親…
ＪＡＸＡ：ＩＳＳから持ち帰った実験試料が到着 | 毎日新聞
国際宇宙ステーションから持ち帰り、筑波宇宙センターに到着した実験試料。クーラーボックスに収められている＝茨城県つくば市のＪＡＸＡ筑波宇宙センターで２０１８年１１月１３日午前９時４５分、酒造唯撮影 日本として初めて自力で国際宇宙ステーション（ＩＳＳ）から持ち帰った実験試料が１３日午前、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）筑波宇宙センターに到着した。ＪＡＸＡが試料の状態を確認している。 実験試料はＩＳＳの無重力環境で結晶化したたんぱく質。小型カプセルに入れて無人補給機こうのとり７号機とともにＩＳＳを出発した…
コンゴ民主共和国：エボラ出血熱の死者２００人超に | 毎日新聞
【ヨハネスブルク小泉大士】コンゴ民主共和国の保健省は１１日、東部の北キブ州で今年８月に流行が宣言されたエボラ出血熱の死者は疑い例も含めて２０５人で、感染者は疑い例も含めると３２９人に達したと発表した。コンゴでエボラ熱が流行するのは１９７６年以来１０回目で、感染者は過去最多。カレンガ保健相は「最も深…
ＰＩＣＫＵＰ：ケプラー宇宙望遠鏡引退 燃料切れ 太陽系外惑星を多数発見 - 毎日新聞
＜ピックアップ＞ 【ワシントン共同】米航空宇宙局（ＮＡＳＡ）は、太陽系の外にある惑星を探してきたケプラー宇宙望遠鏡を、燃料切れのため引退させると発表した。現在、地球から１億５０００万キロ離れたところを飛行しており、今後、太陽の周りを回り続ける。 太陽系外惑星は観測が難しいとされてきたが、２００９年に打ち上げられたケプラーにより、約２７００個が見つかった。チームは「太陽系以外に… この記事は有料記事です。 残り287文字（全文477文字）
毎日フォーラム：「南海トラフとＢＣＰ」講演 名古屋 | 毎日新聞
ミッドランド毎日フォーラム（毎日新聞社主催）が１２日、名古屋市中村区のホテルで開かれ、関西大社会安全研究センター長の河田恵昭さんが「南海トラフ巨大地震とＢＣＰ（事業継続計画）」と題して講演した。 河田さんは阪神大震災の教訓を伝える「人と防災未来センター」（神戸市中央区）のセンター長も務める。南海ト…
プロ野球：がんから復活広島・赤松が契約更改「恩を返す」 - 毎日新聞
ファンの声援に応える広島の赤松真人選手（左）。右は菊池涼介選手＝阪神甲子園球場で２０１７年９月１８日、幾島健太郎撮影 胃がんからの復活に奮闘中の広島の赤松真人外野手（３６）が１２日、広島県廿日市市の球団施設で契約交渉に臨み、野球協約の減額制限（１億円以下は２５％）いっぱいとなる６７５万円減の２０２５万円で更改した。「常に危機感を持っているけど、その危機感が特に強かった。戦力と見ていると言ってもらって、すごくありが… この記事は有料記事です。 残り206文字（全文356文字）
強制不妊手術：被害者の会、年内設立へ 提訴の原告ら - 毎日新聞
旧優生保護法（１９４８～９６年）下で不妊手術を強制され、国に損害賠償を求めて全国で提訴した原告らが、被害者の会を年内に設立する。与党のワーキングチーム（ＷＴ）が１０月末にまとめた救済案に当事者の声を反映させるのが狙いで、札幌市内であった１２日の集会で弁護団が明らかにした。１２月上旬までに設立する方針。 原告や弁護団は、与党ＷＴの救済案で当事者に通知しないなど手続きや救済対象が不十分と批判しており、当事者が声を上げることで対象拡大など制度の改善を目指す。北海道弁護団の西村武彦団長は「配偶者らも含めて被害を広くとらえるべきで、直接通知しなければひっそり生活する当事者には伝わらない」と指摘した。
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