僕が愛読している雑誌に「クーリエ・ジャポン(COURRiER Japon)」(講談社)があります。 10月号に、日本に長年住んでいる外国人が日本の生活や文化を語る座談会の特集がくまれています。 この座談会に登場しているロシア出身のエレナ・ヴィノグラドヴァさんがこんなことを言っています。 「日本語は人をけなす言葉がとても少ないですよね。それがいっこうに増える傾向にないというのがおもしろい。ロシアの本を読むと、どんどん新しいスラングが増えているんです。もちろん普通の所に出ていないので、誰かに聞くしかないのですが。日本語で存在する悪口は『アホ』と『バカ』、この2つくらいじゃないですか」 エレナさんがこういうのも無理はありません。実は、ロシア語にはとてもスラングが多く、その中でも、人をけなす言葉はまるでアメーバのように日々、増殖し、どんどん日常生活で使われています。 これは学校でも、会社