5年間、夫婦で世界中を旅しながら、暮らす。 そんなことが本当に可能なのか? 誰もがそう思うだろうことを、実際にやってしまった人がいる。 先月出版された「遊牧夫婦」の著者の近藤雄生さんだ。 彼は妻のモトコさんと共に世界中を旅しながら、時には就職し、時にはボランティアをしつつ、ノンフィクションライターとしてのキャリアを形成していった。 「一カ所に定住せず、各地を転々としながら暮らす」というノマディックな生き方を選ぶ若者が増える中、旅という生き方の中で「ライターになる」という夢を叶え、自分なりの働き方を創りだしてきた近藤さんに、その方法について聞いた。 やりたいことを、ああだめだと思えるくらいやってみたい。 ―最初に旅をしながらライターをやろうと思った理由はなんですか? 長期で旅に出たいなと思ったのと、ライターになりたいなと思ったのはまた別の話なんですよ。本(「遊牧夫婦」)にも書きましたが、僕は