パーフェクト・ゲーム…。太平洋戦争中、アメリカが感嘆した日本軍の作戦がありました。「キスカ島撤退作戦」です。昭和18年(1943)5月、日本軍が進出していたアリューシャン列島のアッツ島が陥落。米軍は次の攻撃の矛先を東隣のキスカ島に向け、二隻の戦艦を基幹とする強力な艦隊で包囲、5200人の守備隊は全滅を覚悟します。しかし、「アッツの二の舞にはさせない」と北方軍司令官・樋口季一郎がキスカ島将兵救出を大本営に認めさせ、第一水雷戦隊司令官・木村昌福も全員救出を期し、艦隊突入を準備しました。しかし、敵艦隊に発見されれば、救出艦隊は一巻の終わり。彼らはいかにして奇跡を起こしたのか、日本人の奮闘を描きます。第二特集は「『江戸の改革』を再評価する」です。