色んなゲームをやってきた私だが、「泣けるゲームは?」と聞かれたら、真っ先に挙げるのが「マール王国の人形姫」というRPGだ。といってもただのRPGではなく、要所々々でミュージカル調になり、敵も味方もボーカル曲を歌いだすという異色のゲームだ。旅の目的はシリアスだが、難易度もソフトだし、かなりコミカルな作品に仕上がっている。 ではなぜ泣けるのかというと、物語の最後にその理由が存在する。ネタバレを避けるため詳しくは書かないが、主人公のコルネットは夢を叶える代わりに、あるものを永遠に失うことになる。この旅を経てコルネットに感情移入しているため、ボロボロと泣くコルネットにプレイヤーである私も涙が止まらなくなる。そこにエンディングとして流れてくるのが、この「ありがとう」という曲だ。 プロデューサーの新川宗平氏が作詞をしているので、物語とピッタリ合った歌詞となっている。「一つの物語が始まり そして、いつか