メード服姿の声優による「萌え紙芝居」。3Dメガネをかけたオタクらを引き込んでいた=東京・秋葉原の書泉ブックタワー 昭和20〜30年代を中心に、子供たちを魅了した紙芝居。デジタルの世に風前の灯…と思いきや見事に復活していた。ちびっこ向けのみならず、「萌(も)え紙芝居」にオタクが群がり、チャンバラ紙芝居がお年寄りを沸かし…など現代需要に応じて細分化。不況のさなか、小回りのきく低コストのPR媒体として企業からの視線も熱い。(重松明子、写真も) 東京・秋葉原の書泉ブックタワー。50の客席が成人男性で埋まっていた。「みなさーん、コンニチハぁ」。紙芝居とともに表れたメード服姿の声優がアニメ声で呼びかけると、客席からぼそぼそ声で「…こんにちは」。声優は耳に手を当て、「小さいお友達はもっと大きな声できるヨぉ。大きいお友達も、コンニチハぁ!!」。失笑…爆笑の後、野太い「コンニチハぁ」がこだました。 11月2