気持ちのよい秋晴れの朝、眠れなかったので早く家を出たら駅前が混雑していて、どうやら飛び込みによる人身事故らしいと聞いて、胸をつかれました。改札の中には当分入れなさそうだったので、コンビニのコーヒーを買って時間つぶしに隣の駅まで歩く途中、見つけた公園のベンチに座って空を見上げたら、雲ひとつないほんとうにきれいな青空で、昨日の雨のおかげで空気もきれいで、こんなラブリーな日にそこまで追い詰められた人の気持ちを思うと泣けて泣けて、悲しくて仕方がなくなってしまいました。悲しみというのは本当に気付くとすぐそばに来ているもので、心が弱っているときには、想像以上にあっさりと、わたしを取り込んでしまいます。なにがわたしを悲しみから救ってくれるかは分かりません。誰かの言葉や抱擁かもしれないし、大切に思っているものの存在なのかもしれないけれど、誰の隣にも悲しみは滑りこんできて喰い尽くそうとしてくるから、何かがズ