日本を離れ、海外の地でプロ選手として活躍を続けられるのは限られた人だけである。第一線で10年以上となると、なおさらだろう。競技レベルの差を乗り越えることはもちろん、言語など文化の違いに適応することも必要になってくる。 10月のW杯アジア2次予選に招集されたサッカー日本代表を例に取れば、20人もの海外組がいるなかで、ヨーロッパで10シーズン以上にわたってプレーしているのは3人のみだ。 主将の吉田麻也(サウサンプトン)、長友佑都(ガラタサライ)、そしてGK川島永嗣(ストラスブール)。その守護神が同じプロアスリートとしてヨーロッパで親交を深め、親しみを込めて「オッサン」と呼ぶ“海外組の先輩”がいる――。 海外でのプロ生活は、川島らをしのぐ15年目。現地に深く根を下ろし、フランス人女性と結婚して愛娘もいる。 100年以上の歴史を誇る自転車ロードレースの本場で、36歳を迎えても最前線で走り続けている