「よつばと!」第8巻 メディアワークス 電撃コミックス あずまきよひこ 「よつばと!」の背景が1巻から比べて精緻に描かれているようになっている。これには作者の思惑があるのは言うまでもない。すでに「あずまんが大王」から細かな描写を施していく試みはなされており(過去に書いた文章(ここ)で指摘済み)、「よつばと!」の背景の変化もその延長線上にある。 情報の多寡によって読者に伝えたいこと読み取って欲しいことを制御する。作者はこれを描線に求めたのだろう。線の多少による情報操作が背景を緻密にしていったとするならば、背景に読み取って欲しい情報がたくさんあるのか、背景から浮かび上がるキャラクターに注目して欲しいのか……まあそんな難しく考える必要はないんだけど。だってとーちゃんが何故翻訳家なのか?なんてとてもシンプルなんだから。よつばは外国の子→外国に行く機会があり、なおかつ家で仕事出来る職業→翻訳