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ブックマーク / www.h2.dion.ne.jp/~hkm_yawa (5)

  • 吉富昭仁「地球の放課後」第1巻 残された音

  • 拝啓 手塚治虫様 第21.5回 相田裕「GUNSLINGER GIRL」試論4 トリエラの涙は希望 | ひとりで勝手にマンガ夜話

    拝啓 手塚治虫様第21.5回 「GUNSLINGER GIRL」試論4 トリエラの涙は希望 試論1はこれ。試論2はこれ。試論3はこれ。 伊藤剛氏は、著「テヅカ・イズ・デッド」のキャラ/キャラクター論の中で手塚治虫「地帝国の怪人」の耳男という主人公の設定が相田裕「GUNSLINGER GIRL」の義体の設定に通じていると触れながら、キャラであることを自覚している義体に「キャラの自律性」を見出し、「GUNSLINGER GIRL」が抱えている矛盾が作品を歪にしているかもしれないとほのめかしている。著書の中の言葉を要約すると、それは、作品のコマ割の変化に見て取れるというのである。稚拙ながらも映画的モンタージュや構図を捉えようとする初期の作画が青年漫画的コマ割に変わり、「5巻目になると、今度は、一転して奇妙な構図が取られ、機能のはっきりしない間白の省略といった、たいへん居心地の悪い表現が前

  • あずまきよひこ「よつばと!」8巻 よつばとハードボイルド - ひとりで勝手にマンガ夜話

    「よつばと!」第8巻 メディアワークス 電撃コミックス あずまきよひこ 「よつばと!」の背景が1巻から比べて精緻に描かれているようになっている。これには作者の思惑があるのは言うまでもない。すでに「あずまんが大王」から細かな描写を施していく試みはなされており(過去に書いた文章(ここ)で指摘済み)、「よつばと!」の背景の変化もその延長線上にある。 情報の多寡によって読者に伝えたいこと読み取って欲しいことを制御する。作者はこれを描線に求めたのだろう。線の多少による情報操作が背景を緻密にしていったとするならば、背景に読み取って欲しい情報がたくさんあるのか、背景から浮かび上がるキャラクターに注目して欲しいのか……まあそんな難しく考える必要はないんだけど。だってとーちゃんが何故翻訳家なのか?なんてとてもシンプルなんだから。よつばは外国の子→外国に行く機会があり、なおかつ家で仕事出来る職業→翻訳

  • 「ヴィンランド・サガ」第4巻

    「ヴィンランド・サガ」第4巻 講談社 アフタヌーンKC 幸村誠 「不気味の谷」という現象がある。詳しいことは検索していただくとして、簡単に言えばロボット工学なんかで人間の動作・表情をするロボットの動きが人間に近づく時、ある点を境にそれらの動きに不気味さを覚えるとかいうもので、CGのようなリアルな描写を追求したところでも、あるときにゾンビみたいに気持ち悪い絵になるといった具体例もあるようだ。マンガとは無関係とも言えない話なんだけど、では実際にそういう気味の悪さを感じたことってあるかと問われると、実はあったりするんである。 幸村誠「ヴィンランド・サガ」は、11世紀に活躍したヴァイキングを描いている物語である。現在(2007年6月)、単行は4巻まで出ているが、この4巻目、主人公の少年・トルフィンが加わるヴァイキングの一集団が行軍中、猛吹雪にあって進軍ままならず、たまたま見つけた小さな

    makaronisan
    makaronisan 2007/06/11
    不気味の谷、萌えの山
  • ばらスィー「苺ましまろ」第5巻 美羽の視線

    美羽の視線 ばらスィー「苺ましまろ」第5巻 メディアワークス 5巻収録の49話「どきどきバレンタインデー」(以下「どきどき」と略す)で横っ腹が痛いらしい美羽が動かない件が話題になっていた。いくつか言及されていたブログ等を読んでみると、ひとつの場面にさまざまな情報を読み取っている読者の実態がよくわかる。想像したり作者の思いを汲んだりキャラクターへの思い入れを語ったり、「苺ましまろ」における美羽というキャラクターは読者にとっていかに大きい存在であることか。 ここでは視点を少し変えて、改めて美羽が動かない意味を考えてみる……まあ、普通にあれはシュール(つまり現実離れしている)ということなんだけど、動かないことを読ませる力学や意味みたいのものを具体的に探っていく。動かず排斥されるキャラが描かれる構図を念頭に読み進めてみよう。 1巻2話「人間ゴミ」で早くも動かない(正確には動けない)キャ

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