雑記三割、駄文一割、漫画レビュー六割くらいでできてます。施川先生の最新作です。 前作(まあ連載時期はかぶっているんですが)の「サナギさん」と似たようなテイストで、施川先生が日常の中から見つける些細な違和感や言葉遊び、捻った世界観を、登場人物に仮託してネタとしています。 今作で特徴的なのは、主人公が少年である点です。「酢めし疑獄」には特定の主人公はおらず、「サナギさん」では女子中学生、「もずく」では犬と(単行本化作品しかフォローできていませんので、他の作品については不明ですが)、作者自身が体験したことの無い存在が主人公である場合がほとんどでしたが、今作では、施川先生自身がかつてそうであった小学生男子が主人公になっているのです。 それについて、施川先生はあとがきでこう書いています。 「少年」を主人公に漫画を描いたのは、ほとんど初めてだ。 今までは犬とか女子中学生とか、あんまり自分と関わりあいの