NTTと三菱電機は3月17日、福井大学(以下、福井大)と連携し、暗号化データの改ざんを検知できる新たな暗号方式を開発したと発表した。 今回開発した暗号方式は、従来、個別に提供されていた情報の秘匿化と改ざん検知の機能を安全に組み合わせ上で単一の機能として提供するもの。 開発した方式は、秘匿機能と改ざん検知機能を同時に実現する改ざん検知暗号の一方式。多くの従来方式では、復号処理の過程で生成される平文相当のデータが出力されると、攻撃者が改ざん検知をくぐり抜ける暗号文を偽造できるという問題があったため、従来方式を安全に利用するためには、復号処理が完了するまでは平文を出力することができなかったが、今回開発した方式では、復号処理の中間データを出力しても暗号文を偽造される恐れがない方式を使用。さらに、AES-GCMでは一度に暗号化できる平文の長さは64GBが上限だったが、本方式では事実上無制限に長い平文
2014年3月17日 世界最大、100万ビット規模の量子コンピュータ実現に向けた新手法を確立 ~光格子中の原子すべてをもつれ合わせ計算リソースに~ 日本電信電話株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:鵜浦博夫 以下、NTT)は、光格子※1中に束縛された約100万個の原子に対して量子コンピュータのリソースとなる大規模な量子もつれ状態※2を高精度かつ高速に生成する手法を世界で初めて確立しました。 本成果により、量子コンピュータ※3実現に向けて重要な課題となっている、量子ビットのサイズ拡張性やエラーの低減を図ることが可能となることから、100万ビット規模の量子計算が実現できる可能性が大きく広がったといえます。 今回の成果は、米国の科学誌「フィジカル・レビュー・レターズ」(Physical Review Letters)誌電子版(3月17日付)に掲載されます。 本研究の一部は科学技術振興機構:戦
古河電気工業(古河電工)は3月13日、光ファイバを使って電源を供給し、画像を伝送する光給電カメラを製品化したと発表した。2本の光ファイバを接続するだけで、画像を約10Km離れた遠隔地に伝送することができるという。 従来の画像伝送システムは、通信ケーブルの他に、システム構築時に電源設備や画像伝送のための伝送設備の設置が必要であり、災害時の停電や落雷、断線などによる影響を受ける恐れがあった。特に、自然災害発生時は、電力供給が限定されることが考えられ、簡易で信頼性の高いシステムが求められていた。 同社は、これまで光水位計、光浸水検知センサ、光雨量計といった各種光ファイバセンサの開発と製品化に取り組んできた。センシングシステムに光ファイバを活用する利点の1つに、フィールドに設置されるセンサと屋内の制御装置が電気的に絶縁されるという特性がある。今回の製品化にあたり、この点を活かしつつ、光ファイバを使
NTTは、量子コンピュータの実現に向けた研究として、光格子内の100万個の原子に対して量子もつれを生成する新手法を世界で初めて確立した。 量子コンピュータは、複数の状態が“あり得る”量子的な重ね合わせ状態を用いることで、通常の演算ではあらゆる状態をひとつひとつ計算するよりも超高速で答えを導き出すことが可能となっている。演算や通信のためには、ある量子ビットが別の量子ビットに相関をもつ量子もつれ状態を作り出すことが必要だが、均一で大量な量子的もつれ状態を作り出すのはこれまでの手法では困難とされていた。
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