米国のローレンスバークレー国立研究所が、カーボンナノチューブ(CNT)をゲートに用いて、ゲート長がわずか1nmのトランジスタを開発した。 「世界最小」をうたうトランジスタ カーボンナノチューブは、これまで数十年間にわたり、トランジスタで試験的に採用されてきたが、その用途はトランジスタ用チャネルに限られていた。しかし今回、ローレンスバークレー国立研究所(Lawrence Berkeley National Laboratory)の科学者たちが、カーボンナノチューブをゲートとして使用し、「世界最小」(同研究所)のトランジスタの開発に成功したという。 二硫化モリブデン(MoS2)のチャネルと、カーボンナノチューブのゲートを1つ使用した、1nmのトランジスタ(画像提供:米University of California at Berkeley(UC Berkeley:カリフォルニア大学バークレー校