現在インターネットは、私たちの暮らしに欠かせない存在となっています。さらに豊かな暮らしにするために、次世代通信規格「Beyond 5G/6G」の実現に向けた研究が世界中で始まっています。それに重要な役割を果たすのは、地上ではなく「宇宙空間」や「成層圏」から通信ネットワークを提供する「NTN(Non-Terrestrial Network:非地上系ネットワーク)」です。 今回は、ソフトバンク株式会社(以下、ソフトバンク)のサービス企画技術本部 グローバル通信事業統括部 統括部長の木村潔(きむら きよし)氏に、ソフトバンクが掲げるNTN構想についてお話を伺いました。 世界とつながる「NTN構想」とは ―本日はよろしくお願いいたします。まず始めに、ソフトバンクが提供するNTN構想についてお聞かせください。 木村氏 NTN構想のポイントは大きく3つあります。 1つ目は、皆さんが使われているスマホの
NTTが、成層圏や宇宙での情報通信技術(ICT)インフラ整備に力を注いでいる。傘下のNTTドコモは欧エアバスと共同で、高高度無人機(HAPS)からの電波伝搬実験に成功した。一方でNTTはスカパーJSATホールディングス(HD)とも宇宙事業で組んでおり、今後は各施策の位置付けの整理や相乗効果の模索が求められそうだ。他の通信会社と比べて個性や優位性を発揮していけるかも問われる。(編集委員・斎藤弘和) ドコモは、高度約20キロメートルの成層圏を飛ぶエアバスのHAPS「ゼファー(Zephyr)S」を用いて、地上の受信アンテナへの電波伝搬測定実験を8―9月に実施。成層圏で18日間滞空した。周波数帯は450メガヘルツ(メガは100万)および2ギガヘルツ(ギガは10億)のUHF帯を使い、HAPSとスマートフォンの直接通信が約140キロメートルの距離でも十分な品質で行えることを確認できたとしている。 両社
成層圏を飛行し続ける無人飛行機が基地局となり、モバイル端末に対する電波を届ける、そんな未来が近づいています。2019年4月、ソフトバンク株式会社は、子会社であるHAPSモバイル株式会社を通して「HAPS(High Altitude Platform Station)」事業を展開し、エアロバイメント社 (米・AeroVironment, Inc.)の協力のもと、地上約20キロメートルの成層圏で飛行させる成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機「HAWK30(ホーク30)」を開発したことを発表しました。 さらに今月8月には、ハワイ州ラナイ島の成層圏での無人航空機「HAWK30」の飛行許可取得を発表するなど、実用化に向けて着実に進歩し続ける注目のテクノロジー「HAPS」について解説します。 より広範囲をカバーできる基地局「HAPS」 建物の屋上や鉄塔など、さまざまな場所にアンテナが設置されている
ソフトバンクは成層圏通信プラットフォーム向け無人航空機「HAPS」の「ペイロード」の内部と最新技術を報道関係者に向けて初公開した。「HAPS」(ハップス)とは成層圏を太陽エネルギーで飛び続けるグライダー型の中継基地局のこと。「ペイロード」は簡単に言うと、HAPSのほぼ中央に設置されている通信設備(装置)を示す。同社はBeyond 5Gや6Gに向けた取り組みのひとつとして衛星や成層圏からの通信技術に着手している。そのひとつが「HAPS」であり、その飛行実験や通信テストから得た知見の一部と開発課題についてを公表した。なぜ成層圏を目指すのか、困難な課題とそれを乗り越えるソリューションの数々を紹介する。
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