後出しジャンケンのようなものの言い方はあまり好きではないのですが、僕が自身のブログで、日本の企業から粉飾や偽装などのコンプライアンス違反が増加するであろうと指摘したのは2015年のことでした。 当時のブログの内容を簡単にまとめれば次のようになります。 様々な領域で品質や性能の改善は物理限界に近づいている 一方で企業は無限の成長を投資家から求められている 1+2より、不正や偽装への誘因は無限に増加する この誘因を律するのは宗教を基盤にした倫理=「罪の意識」しかない しかし、宗教的基盤がない日本では歯止めが効かないだろう あまり表立って議論されることがないと思われるのが1のポイントです。私たちの生み出している様々な製品は物理的な特性によってその効率や性能が規定されるわけですが、多くの領域でこれが限界に近づいているということはあまり知られていません。 例えばエアコンというのは熱交換システムですが