【アベノミクス】 最先端を行く「リフレ・レジーム」〔2〕/若田部昌澄(早稲田大学政治経済学術院教授) PHP Biz Online 衆知 6月24日(月)17時8分配信 バトル・オブ・ブリテンのときの英国首相ウィンストン・チャーチルの言葉をもじれば、リフレ・レジームへの転換はごく少数の人によって担われてきた。このレジームが後退することがあれば、アベノミクスは終焉を迎える。これまでのところ黒田日銀体制はうまくやっている。しかし、レジームという観点からすれば大事なのは個々の人々の力量や理解に依存することではない。むしろ制度的にこのレジームを持続させる工夫が必要である。具体的には、現在の日銀法を改正し、インフレ目標あるいはそれをさらに進化させた仕組みを明示的に導入すべきである。 より直近の課題は、2014年4月にも予定されている消費増税である。現状では、安倍首相は消費増税については曖昧戦略に徹