「人に就く」――。社会人として自立した元ニートの若者と雑談していると、こんな言葉が頭に浮かぶ。仕事について話す時、彼らは一様に、就いた「会社」や「職」でなく、職場の「人」を強調するのだ。 高校を中退し、5年間社会とのつながりがなかった男性は、就職のきっかけにとホームヘルパーの資格を取った。求人は多く、それぞれ仕事の内容や待遇も理解したが、動けなかった。そこに誰がいるのか分からず、不安だったからだ。 そこで、ある介護施設でボランティアをするよう勧めた。すると、1か月後にはアルバイトとして採用された。今は正社員として働く彼は、時折、事務所に立ち寄り、充実した様子でこう話す。「僕は所長のために働いているようなもの」 他者とのかかわりが苦手だった25歳の女性は、半年のアルバイト期間を経て正社員になった。「つまらない冗談を連発する社長、それに突っ込みを入れる部長のコンビが最高です」と頬(ほお)
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