2011/2/157:0 エジプトの反政権デモの旧ソ連諸国への影響 廣瀬陽子 ◇エジプト反政府デモ〜東欧革命、「色革命」を彷彿?◇ チュニジアの「ジャスミン革命」の影響は、ヨルダンやイエメンにも波及し、そして、1月25日以来エジプト全土に広がっていた反政権運動は、激しい弾圧などもあり趨勢が懸念されていたものの、現地時間の2月10日夜にホスニー・ムバラク大統領が辞任を表明し、ついに民衆側が勝利した。 たとえば、東欧革命がソ連の国力・影響力が低下したことによって発生したのに対し、今回のアラブ諸国での政変はアメリカの国力・影響力が低下したことによって発生したというような分析が見られたり、「色革命」も今回の政変も民衆の力によって発生したというような類似性を指摘する分析がみられたりした。 専門外の筆者はアラブ諸国の政変に関する分析を行う力はないが、東欧革命の中心人物であったヴァーツラフ・ハヴェル元チ
タジキスタン議会、中国への領土割譲批准 中央アジアのタジキスタンが中国に領土の一部を割譲し、19世紀以降続いてきた中国との領土紛争が決着した。タジキスタンの通信社、アジアプラスなどによると、同国下院は12日、パミール高原の領土約1100平方キロを中国に割譲する内容の国境画定協定を批准した。 同協定は、タジキスタンのラフモン大統領が昨年4月に訪中した際に締結されたものだ。協定批准により、両国は帝政ロシア時代から130年間続いてきた領土紛争に終止符を打ち、新たに画定された国境に101基の国境碑を設置した。 中国に割譲されたパミール高原のタジキスタン領部分は、人口が少なく、住民数などは明らかにされていない。今回の協定批准に対し、野党のイスラム復興党のムヒド・カビリ党首は「国土の譲渡は違憲であり、タジキスタン外交の失敗を意味する」と非難した。また、別の野党、タジキスタン共産党のシャオディ・シャブド
中央アジアのタジキスタンが隣接する領土の一部を中国に引き渡すことで合意した。ワシントン・ポスト紙は以下のように伝えている。 タジキスタン議会は12日、ほとんど住民が暮らしていないパミール高原の土地約1000平方キロを放棄すると議決した。この土地に何人が暮らしているか、現時点で情報はない。 野党・イスラム復興党のムヒッディーン・カビリ党首は、領土の放棄は違憲でタジキスタン外交的敗北を意味していると非難した。しかしハムラーファン・ザリフィ外相に言わせれば、今回の決定はタジキスタン側の勝利だ。なぜなら中国が当初は2万8000平方キロ以上の領有権を主張していたからだ。 この領土問題は、タジキスタンが帝政ロシアの一部だった19世紀にまでさかのぼる。 広大な国土の中国が、67分の1の大きさのタジキスタンと領土争いをするのは了見が小さいように思えるが、小さな土地でもその意味は大きい。パミール高原はアフガ
<< 前の記事 | トップページ | 次の記事 >> 2010年10月14日 (木)時論公論 「中央アジアと深刻化する若者の貧困」 中央アジアの貧しい国キルギスとタジキスタンで若者たちの失業と貧困が国を不安定化する原因となっています。 中央アジアはロシア、中国、イラン、アフガニスタンに囲まれたまさにユーラシアの中心にあります。 キルギスとタジキスタンはその南端、山に囲まれた石油やガスなどの資源の乏しい貧しい国です。 今年キルギスでは若者らの民衆蜂起で政権が崩壊し、タジキスタンではイスラム過激派の思想が若者たちに浸透しています。 世界的にテロや民族紛争が続発する地域では若者たちの貧困失業が深刻で、それをどのように克服するかが国際社会の重要な課題となっています。 きょうはその中で中央アジアの若者の貧困と失業について考えてみます。 今年4月キルギスの首都ビシケクの民衆蜂起の様子です。農村から来た
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